スパコン「京」、9月末供用開始へ 6月末に完成
気象や地震、津波、宇宙の成り立ちに関するシミュレーションのほか、医薬品や革新的な素材の開発など、幅広い活用が見込まれ、産業、学術関係者からの期待は高い。今年11月に本格稼働の予定だったが、整備が順調に進み、早期利用開始を求める要望に応えるため開始時期を前倒しする。
2006年に政府の主導で開発が始まった京は、毎秒1京回(京は兆の1万倍)を超える計算速度を達成し、昨年6月と11月、スパコンの計算速度の世界ランキング1位に輝いた。15日まで募集している利用研究課題の応募は、13日現在で32件に上る。
理研計算科学研究機構の平尾公彦機構長は「京はあくまでツールであり、活用によってどのような成果が生まれるか、これから本当の真価が問われる」と話している。
by神戸新聞