JR西、三ノ宮駅ビル建て替えへ

 西日本旅客鉄道(JR西日本)は主要駅の再開発を加速する。乗客数5位の三ノ宮駅(神戸市)について、駅南側の広場を活用し駅ビルを建て替える方針を固めた。3位の天王寺駅(大阪市)でも改装の検討を始めた。1位の大阪と2位の京都は改装済みで、主要駅に投資を集中させて収益を底上げする。

e0241325_1141087.jpg JR西日本は13日発表する2013~17年度の中期経営計画に、三ノ宮駅の再開発構想を盛り込む方針だ。詳細は未定だが、事業費は数百億円規模に達し、完成には10年近くかかる見通しだ。

 背景には三ノ宮駅の存在感の低下がある。1日の平均乗客数は約12万人で同社のなかで5位。1位の大阪駅(約41万人)や2位の京都駅(約19万人)との差は大きい。

 現在の駅ビル「三宮ターミナルビル」には商業施設の三宮OPAやホテルが入っている。開業は1981年と古く、集客力に陰りが見えていた。

 それに対し京都駅は97年、大阪駅は11年に刷新し活況を呈している。特にJR大阪三越伊勢丹や専門店ビルのルクアが入る大阪駅ビル「大阪ステーションシティ」は、開業から1年間の利用客が1億3千万人に達した。

 このため三ノ宮駅の地元自治体や経済界の間では、再開発への期待が高まっていた。兵庫県の井戸敏三知事は11日の記者会見で「大阪・うめきたなどの大規模開発で三宮の位置付けが問われる中、街づくりの核となる駅ビルの再開発は大変歓迎」と述べた。

 神戸市も再開発を後押しする構え。4~5年前から駅ビルの建て替えなどでJR西日本と協議してきた。「都市再生緊急整備地域として都市計画の緩和措置などが必要になる」として、具体化を検討する。

 JR西日本にとっても主要駅の再開発は重要だ。11年度の在来線の輸送人員は17億4900万人と、ピークの96年度より5%少なかった。今後も人口減で伸び悩みが予想されており、駅ビルなどによる収益の底上げが急務となっている。

 新たな中期経営計画では、主力路線である大阪環状線の活性化も打ち出す。車両の更新や高架下の開発などを通じ、乗客の維持・拡大をめざす。

 なかでも天王寺駅については、商業施設「天王寺MIO(ミオ)」を含む改装を検討しているもよう。同駅周辺では来春、高さ300メートルの超高層複合ビルのあべのハルカスが開業する予定で、相乗効果で利用増を狙う。

 一連の再開発計画からは、乗客数が伸びる余地の大きい駅に投資を集中させるJR西日本の戦略が透けて見える。関西全体の人の流れにも影響を与えそうだ。
                    by日経
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by mimiyori-hansinn | 2013-03-17 20:09 | 地域情報
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