エクサ(100京)級スパコン
文部科学省は来年度から、理化学研究所のスーパーコンピューター「京けい」の約100倍の性能を持つ「エクサ(100京)級スパコン」の開発に着手する方針を固めた。
2020年ごろまでの完成を目指し、来年度予算の概算要求に概念設計費などを盛り込む。専門家による作業部会が8日、中間報告案をまとめる。
1秒間に1兆の100万倍回の計算が可能なエクサ級スパコンは、欧米や中国がすでに、20年前後の完成を目指して研究を進めている。作業部会では国際競争の激しいエクサ級スパコン開発への参入が、「科学技術の発展や産業競争力の強化に貢献できる」と判断した。「京」は11年にスパコン計算速度ランキングで世界一になったが、昨年は米国勢に抜かれて3位に後退しており、日本はエクサ級スパコンでの首位奪還を目指す。
(2013年5月6日14時58分 読売新聞)