人工衛星 小型時代に

コスト削減で競争力 JAXA、鹿児島に新発射場

e0241325_17474893.jpg 小型人工衛星を使った宇宙ビジネスが動き出す。この夏、鹿児島県に小型衛星の打ち上げ基地ができるほか、これまで100億円規模だった開発費を数億円にまで減らした超小型衛星の開発も始まった。日本が得意とする小型化の技術を生かせば、今後激しくなる宇宙利用をめぐる国際競争力を高められる。低コストによって、衛星を活用したサービスもより身近になりそうだ。

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は夏から、鹿児島県肝付町の内之浦宇宙空間観測所で新たなロケット打ち上げ基地の運用を始める。大型ロケットを発射する種子島宇宙センター(鹿児島県南種子町)と使い分け、主に小型衛星を宇宙に送る基地とする。まず小型ロケット「イプシロン」の初打ち上げを予定している。日本の衛星発射基地が2カ所体制になるのは7年ぶり。

 政府は2013年度から5カ年で取り組む宇宙基本計画で、日本の宇宙技術の国際競争力を高める。新たな基地を生かし、国内外からの衛星発射業務の受注獲得を狙う。

 日本の打ち上げ基地は現在、国産の主力ロケット「H2A」と大型ロケット「H2B」を発射する種子島宇宙センターしかない。2カ所体制になるのは、06年に内之浦宇宙空間観測所が小型ロケットの打ち上げから撤退して以来だ。

 JAXAなどは新しい基地と小型ロケットを使い、1回の打ち上げ費用を従来の約半分となる30億円台まで安くしたい考えだ。小型衛星の打ち上げ価格としては世界でも割安で、打ち上げの仕事を引き受けやすくなる。

 新たに打ち上げ場を整備するのは、1基が500キログラム未満と小さな衛星の市場が期待されているからだ。開発費が安く、災害の監視や位置情報のサービスに需要がある。

 小型衛星は数多く打ち上げて使うサービスもある。短期間に幾つも発射できる基地が必要になる。機動的な運用が求められ、新たにパソコンを使って少人数で打ち上げの管理ができる「モバイル管制」を取り入れた。打ち上げたい日が急に決まっても、すぐに準備に入れる。

 数台のパソコンやモニターが配備されたコンパクトな管制室を新設。ロケットを立てる発射装置もパソコンで制御できる。小型ロケットもコンピューターによる点検や管制に対応し、打ち上げ準備期間が1週間程度とこれまでの42日と比べて大幅に短くなる。

 新たな打ち上げ場では今後5年間でロケット3機の打ち上げが予定されている。
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by mimiyori-hansinn | 2013-05-19 10:20 | サイエンス/読書
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