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カフェ・地下鉄…「無料」も広がる公衆無線LAN

 外出先でスマートフォン(スマホ)やタブレット(多機能携帯端末)をインターネットに接続できる公衆無線LANサービスが身近になってきた。無料や低価格で高速データ通信ができるのが売り物で、使える場所も増えている。通信費を抑える手段として検討してみたい。
 「Wi―Fiつかえます」。5月28日、全国のファミリーマート約8000店の店頭では一斉にステッカーが貼られ、公衆無線LANが無料で使えるようになった。来店者に「店内の飲食スペースを快適に使ってもらう」(同社)のが狙いだ。

 公衆無線LANとはアクセスポイントと呼ばれる基地局とスマホなどを無線でつなぎ、データ通信をする仕組みのこと。規格の名前をとり「Wi―Fi(ワイファイ)」と呼ばれることが多い。現在販売されているパソコンやタブレット、スマホなどネット接続ができる機器のほとんどが対応する。

 魅力は高速のネット接続を安く利用できる点だ。タブレットを使う場合、携帯電話回線やデータ通信端末でネット接続をすると月4000~6000円程度の通信料がかかる場合が多い。公衆無線LANなら有料の場合で月数百円。無料のサービスもある。

 無料の公衆無線LANを提供しているのはセブンイレブンやローソンなどコンビニエンスストアのほか、スターバックスコーヒーなど飲食店だ。店の構造の都合で機器が設置できないなど一部を除く店舗で提供する。地下鉄の東京メトロも4月からすべての駅構内でサービスを始めた。
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 観光地などで提供している場合もある。京都市は「外国人を中心に観光客の利便性を高める」(情報化推進室)ため、バス停や区役所、市内のコンビニなど約400カ所に基地局を設置した。三菱地所も丸ビルや丸の内オアゾといった東京都千代田区の丸の内周辺の建物などに基地局を設置している。

 公衆無線LANを利用する際は基地局の電波が届く場所で端末を操作し、基地局と端末を接続する。スマホやタブレットなら「Wi―Fi設定」の画面を開き、画面に表れた電波の項目から事業者やサービス提供者を選ぶ。無料の場合はメールアドレスの登録を求められることが多い。

◇            ◇
 通信事業者が提供する有料のサービスを契約すれば、利用できる基地局は大幅に増える。カフェやファストフードなどの飲食店チェーン、主要な空港・駅、イベント会場など人が多く集まり、待ち時間が発生しやすい場所で普及が進んでいる。

 NTT東日本の場合、タリーズコーヒーやモスバーガーなど「大手飲食チェーンでは使える店舗が多い」という。基地局は約4万カ所で、2013年度末に7万カ所に増やす計画だ。NTTドコモやソフトバンクグループも基地局の設置を進めている。

 KDDI系のワイヤ・アンド・ワイヤレス(東京都中央区)は複数の通信会社の基地局が使えるのが売り物だ。同社が設置した場所に加え、UQコミュニケーションズ(東京都港区)、ソフトバンクグループの一部を合わせた約20万カ所の基地局に対応する。ワイヤレスゲートもソフトバンクグループなど複数の事業者の基地局に対応している。

 有料の公衆無線LANの料金は月400~1000円程度が中心。1カ月単位での契約が主流だが、1日単位で利用できる会社もある。高速データ通信「LTE」のようにデータ通信量の制限がないのも魅力だ。

◇            ◇
 有料サービスを選ぶ際は事前に各社のウェブサイトなどで基地局の場所を確認したい。公衆無線LANは基地局の半径数十メートルしか利用できない。基地局数が多くても自分の通勤経路やよく行く場所で使えなければ利点は少ない。

 情報の漏洩にも気を付けよう。公衆無線LANサービスには「セキュリティーが弱く、情報を盗み見られやすいものもある」(通信事業者)。無料で接続できても、管理者が分からない基地局に接続するのは危険だ。心配な人は外出先ではクレジットカード番号や大事な暗証番号の入力を避けるのも一つの対策になる。

[日経プラスワン2013年6月15日付]

by mimiyori-hansinn | 2013-06-30 20:32 | パソコン・IT
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