「バニラ・エア」海外リゾート路線に比重 エアアジア・ジャパン

 ANAホールディングス(HD)傘下の格安航空会社(LCC)のエアアジア・ジャパンは20日、マレーシアのLCC大手エアアジアとの合弁解消を受け、社名やブランド名を11月1日付で「バニラ・エア」に変更すると発表した。成田空港を拠点に主に海外のリゾート地向けに運航し、立て直しを図る。

 エアアジア・ジャパンは昨年8月に運航を開始したものの、利用が低迷。ANAHDは今年6月に合弁を解消し、完全子会社化していた。

 新たなLCCつくる

 東京都内で記者会見したエアアジア・ジャパンの石井知祥(とものり)社長はバニラ・エアの将来像について「これからは成田空港を拠点に、リゾート・レジャー路線に特化し、国際線に比重を置いた新しいLCCをつくる」と語った。

 エアアジア・ジャパンとしての運航は10月26日で終え、バニラ・エアとして12月下旬に再開する。石井社長は「大手航空会社の半額の運賃で、競争力を出していく」と強調。
 運航再開当初は2機体制だが、2015年度には10機体制にまで拡充し、国内や海外で路線網をつくる。日本の利用者から使い勝手が悪いとの声もあったインターネットでの予約システムも刷新する。

 エアアジア・ジャパンは現在、国内線・国際線を合わせて計9路線を運営している。バニラ・エアの運航路線は9月下旬に発表するが、石井社長はインタビューで「最大の課題は増収を図ること。路線として成り立つのかを検証する中で、継承する路線と、やめる路線が出てくる」と路線の全面的な見直しを示唆した。

 課題浮き彫り

 LCCが国内で3社体制となり1年が経過し、航空機に乗らなかった人が利用するようになるなど航空旅客需要の裾野を広げた。半面、LCCが直面している問題も見えてきた。

 国内LCC3社のうち、ジェットスター・ジャパンやエアアジア・ジャパンが拠点とする成田空港は騒音上の問題もあり、午後11時から翌朝6時までは原則として離着陸ができない。

 LCCは一日に何度も航空機を往復させてコストを抑える仕組みで、“門限”に戻れなければ翌朝の初便が欠航するなどの打撃を受ける。SMBC日興証券の板崎王亮シニアアナリストは成田の離着陸制限について「LCCが日本で定着する上で大きな問題」と指摘する。

 3社の中でも、24時間稼働の関西空港を拠点とするピーチ・アビエーションが好調な半面、成田が拠点のジェットスター・ジャパンやエアアジア・ジャパンは苦戦しており、早くも明暗が分かれつつある。板崎氏は「知名度や利便性向上など、利用客の開拓に向けた余地はまだある」との見方を示す。

 地域別に見たLCCのシェアは、先行する北米や中南米、西欧は3割台だが、日本はまだ数%程度とみられる。LCCを根付かせるには「日本の市場に適合したLCCをつくる」(ANAホールディングスの伊東信一郎社長)ことに尽きるが、一朝一夕に実現するのは難しく、なお試行錯誤が続きそうだ。
               byサンケイビズ
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by mimiyori-hansinn | 2013-08-23 16:35 | 話題・ニュース
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