パソコン2台に数人の管制員 効率重視のロケット新時代

e0241325_6332013.jpg 日本の固体燃料ロケットの歴史は昭和30年、東大の糸川英夫博士が主導した「ペンシルロケット」の発射実験にさかのぼる。45年にはラムダロケットが人工衛星「おおすみ」を打ち上げ、日本は世界4番目の衛星打ち上げ国に。平成15年にはミュー(M)5ロケットが小惑星探査機「はやぶさ」を打ち上げるなど、大きな足跡を残してきた。

 固体燃料ロケットは液体燃料を使う主力機H2Aなどと比べて構造が単純で、低費用で製造できる。短期間で開発可能なため、新技術を導入しやすいのも利点だ。費用が割高だったM5は18年に廃止され、固体燃料ロケットの歩みはいったん途絶えたが、イプシロンの登場で伝統を守った。

 イプシロンの登場で日本の固体燃料ロケットは新時代を迎える。これまでは大型化で打ち上げ能力を高める「重厚長大」路線だったが、イプシロンは効率重視へと大きく転換。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の森田泰弘プロジェクトマネージャは「打ち上げを簡単にして宇宙を身近にする」と意義を強調する。

 ロケットを打ち上げる際の管制業務は、これまで大掛かりな設備と100人規模の要員が必要だったが、イプシロンはパソコン2台とわずか数人の管制員で可能になる。ロケットで世界初の人工知能「ROSE」(ローズ)を搭載し、打ち上げ前に機体を自動的に点検する革新的な機能も備えており、作業を大幅に省力化できるのが特徴だ。

 また将来の頻繁な打ち上げに対応できるように、機体を発射台に載せてから打ち上げ後の片付けまでの作業日数を、M5の42日から7日に短縮させる計画だ。

 イプシロンは打ち上げ後の自動点検も構想されている。飛行中に機体の状態や軌道を自ら把握し、異常が生じたら自爆する。レーダーによる追跡を段階的に廃止し、経費節減につなげる狙いがある。

 ただ、宇宙関係者の間には「間違えば地上に大きな被害を与える。打ち上げ後の安全まで自動化するにはシステムに絶対の信頼が必要」との慎重論も。安全性と信頼性を確保した上で、コストをどこまで絞り込めるかが勝負になる。
                    byMSN
[PR]

by mimiyori-hansinn | 2013-09-15 06:33 | サイエンス/読書
line

  中之島ばら公園     阪神のホットスポット・トレンド・話題 何でも知りたい・伝えたい・行きたい・行動したい・学びたい欲張りサイト


by mimiyori-hansinn
line
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31