OSサポート終了の意味

 せっかく購入したパソコンは、少しでも長く使いたくなるものです。しかし、WindowsをはじめとするOS(基本ソフト)などのソフトウェアには、「サポート期限」が設定されていることをご存知ですか? そして、この「サポート期限」が過ぎると、どうなってしまうかをご存知ですか?
マイクロソフトはWindows XPのサポートを2014年4月9日(日本時間)に終了することを告知しています。今回は、ソフトウェアのサポート終了がもたらすセキュリティ上の影響について理解しましょう。
サポート終了がもたらすセキュリティ上の影響は2001年10月に登場してから11年と半年以上が経過した今もなお、多くのユーザに利用されているWindows XP。これまでに最も成功したOSと評されるWindows XPのサポート期限が着々と近づいています。Windows XPでは2014年4月8日に最後の更新プログラムがリリースされ、サポート期間を終了します。

サポート期限はWindows、Microsoft Office、およびIEなどの各ソフトウェアに設けられます。マイクロソフトが製品サポートの提供期間、および提供内容の基本的な方針を記した「サポートライフサイクルポリシー」によると、個人向け製品のサポート期間は発売から最短で5年と規定されています。
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ソフトウェアのサポート終了は、具体的にどんなことを意味するのでしょうか。ユーザにとって大きく2つの影響があります。1つは、サポートの終了したソフトウェアの動作や不具合についての問い合わせをメーカーに受けつけてもらえなくなること。もう1つは、ソフトウェアに何らかの欠陥が見つかっても更新プログラムが配信されないことです。セキュリティの観点で見たときにインパクトが大きいのは後者です。それを理解するために、まず脆弱性について知っておきましょう。

ソフトウェアにはプログラムのコーディングミスやシステムの設計ミスが原因となって発生する脆弱性と呼ばれるセキュリティ上の欠陥が存在します。脆弱性は、ソフトウェアの誤操作を引き起こしたり、不正プログラムの侵入を許したり、パソコンを遠隔から不正に操作されたりしてしまう要因になるものも含みます。
たとえば、サポート期間内に脆弱性が発見された場合、当該ソフトウェアメーカーは即座にプログラムの欠陥を解消する更新プログラムを無償でユーザに提供します。ユーザは、ソフトウェアメーカーが提供する更新プログラムを適用することで脆弱性を修正し、引き続きソフトウェアを安全に利用することが可能です。

しかし、サポート期間が終了すると、ソフトウェアに何らかの脆弱性が見つかってもメーカーから更新プログラムが配信されなくなります。これは、サイバー犯罪者が日々生み出している不正プログラムなど、パソコン上の脆弱性を突く攻撃に対応する手だてがなくなることを意味します。

Windows XPのサポート終了は来年! サポートが終了するとどうなるの?
ユーザは自己責任でサポートの終了したソフトウェアを使い続けることができます。ただ、セキュリティ上の不具合が見つかっても更新プログラムが提供されないため、Webサイトの閲覧やメールの添付ファイルの開封などをきっかけに不正プログラムに感染してしまうリスクは大きくなってしまいます。

セキュリティの被害者になるリスクが増すだけではありません。覚えておかなくてはならないのが、セキュリティ上の弱点を突かれて不正プログラムに感染したパソコンは、たとえば、パソコンを支配下に置いて不正な処理を遠隔で実行させるボット型の不正プログラムに感染すると、セキュリティの加害者になってしまう恐れがあることです。実際、ソフトウェアの脆弱性を突くボット型の不正プログラムに感染し、不特定多数に大量の迷惑メールを送信されたり、特定のサーバにアクセスを集中させてダウンさせたりすることにパソコンを悪用されたケースも確認されています。
また、Windows XPのサポート終了以降、パソコンのハードウェアや外付けのハードウェアのメーカーも追随して、Windows XP対応ドライバ(OSとハードウェアとの橋渡しをしてくれるソフトウェア)の提供を打ち切る可能性があります。すると、これまで使用していたハードウェアのドライバ(ファームウェア)アップデートを行うと、Windows XPが稼働するパソコンでは動作しなくなることも起こり得ます。

同じように、これまでWindows XP上で稼働してきたソフトウェアのサポートも終了する可能性が高くなります。たとえば、Windows XP上ではIE 9やIE 10は動作しないため、IE 8のサポートが終了したらWindows XP上で引き続き更新プログラムを提供してくれる別のブラウザに移行しなくてはなりません。また、仮にセキュリティソフトがWindows XPのサポートを終了してしまうと、当該ベンダーから最新の脅威に対応するパターンファイルが提供されなくなってしまいます。

パソコンの基本ソフトであるOSのサポートが終了するということは、その周辺ソフトウェアのサポートも終了していくことを意味するのです。

サポート終了前にアップグレードしよう
Windows XPは、10年以上も前に製造されたハードウェア上で動作し、当時の技術に合わせて開発されたOSです。したがって、Windows XP上では昨今のソフトウェア/ハードウェアの機能をフルに活用することができません。そのため、マイクロソフトは何年も前からWindows XPのユーザにできるだけ早く新しいOSにアップグレードするよう呼びかけてきました。

ところが、OSのバージョンアップは費用に見合うメリットがないと考える個人ユーザも少なくありません。サポート終了後もWindows XPを搭載するマシンは相当数が残ってしまうと予想されます。こうした状況はサイバー犯罪者にとって好都合です。今後、更新プログラムが提供されなくなるWindows XPは、犯罪者の格好の標的として狙われる可能性が高くなると考えられます。

サポートが終了してしまう前にOSをアップグレードすることは、セキュリティの観点から非常に重要です。OSの移行では、Windows XPを上書きしてWindows 7、Windows 8にアップグレードする方法とアップグレードされたOSの搭載されている新しいパソコンを購入する方法の2つがあります。

既存のパソコン上でOSだけをWindows 7やWindows 8にアップグレードする場合は、導入済みアプリケーションの新OSでの動作確認や、データの移行作業など、入れ替えにあたって、少し高度な専門知識が必要なことを配慮しましょう。また、今使っているパソコンでWindows 7やWindows 8を使えるかどうの確認も事前に必要です。元のマシンの性能が低ければ、アップグレードそのものが上手くいかないことや、導入後パフォーマンスが著しく低下してしまうことが起こり得ます。

新たにパソコンを買い直した場合は、購入後、セキュリティの観点でWindows Updateを最初に行ってください。メーカーがパソコンを出荷してから手元に届くまでに、脆弱性を修正する最新の更新プログラムが配信されていることがあるためです。Microsoft OfficeやIE、アドビのFlash PlayerやAdobe Readerなど、よく利用するソフトウェアや、セキュリティソフトも最新にしてから使いはじめましょう。
Windows XPのサポートが完全に終了するのは2014年4月8日です。Microsoft Office 2003、IE 6のサポートも同日に終了します。サポート終了が間近に迫っているソフトウェアがあればすぐに更新し、パソコンを安全に利用してください。
                 byNEC ウイルスバスター
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by mimiyori-hansinn | 2013-09-20 17:57 | パソコン・IT
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