今なら冷蔵庫と洗濯機 家電が最も安く買える時期
「あれ、3カ月前に買ったパソコンが2万円も安くなっている」。こんな経験をしたことはないだろうか。様々な家電を扱う販売店では店頭価格が常に変わり、安く買えたり買えなかったりする。季節ごとに変わる値段にはルールがあるのだろうか。いつの時期を狙えばお得になるのだろうか。
■新モデル発売直前が狙い目
「家電の店頭価格には一定の法則がある」と話すのはヨドバシカメラマルチメディアAkiba(東京・千代田)の礒部吉正グループリーダーだ。春や秋など家電の種類ごとに発売時期が毎年決まっており、新商品の発売時が最も高い。月日がたつにつれ値段が徐々に下がり、翌年の新モデルの発売直前が最も安くなる。「どんな種類の家電でも値下がりの傾向はほとんど同じ」(同)と解説する。
例えば冷蔵庫。昨冬に発売された東芝ホームアプライアンスのGR―F43G(426リットル)。日本経済新聞の調べによると、都内の家電量販店では発売当初の店頭価格は21万8000円だった。だが2月中には17万8000円と4万円安くなっている。5月には13万9800円とさらに下がり、9月には10万5000~10万8600円と発売当初のほぼ半値だ。発売当初から徐々に価格が下がるのが分かるだろう。
価格が下がる時期にも特徴はあるのだろうか。店頭での値段はライバル量販店の表示価格を意識しながらじりじり下がる。ただ「なかでも春の引っ越しシーズン、夏のボーナス商戦、6月の婚礼時期、冬のボーナス商戦など、家電の販売が伸びる時期の直前に大きく下がる」(同)という。同時期は来客数が多く、売り上げ増が見込まれる。購入者を取り込もうと店舗同士の値下げ競争が激しくなり、下落幅が大きくなるためだ。
価格が下がった商品は後継モデルにあたる新機種の販売時期が近づくと底値をつける。新商品の発売前に旧商品を売り切ろうとするためだ。先ほど例を上げた冷蔵庫は、10月に入り後継機種(GR-G43G)に入れ替わった。新モデルの店頭価格は20万8000円(10月上旬現在)。発売直前の旧モデルの9月の値段(10万円強)がほぼ底値だったことが分かる。
この法則はほかの家電でも同様だ。例えばパナソニックのドラム式洗濯乾燥機の「NA-VX5200」。昨秋の発売当初は25万8000円だったが、冬のボーナス商戦を終えた今年1月には19万4600円、春の引っ越しシーズンを迎えた4月には15万7800円と、需要期を迎えるごとに大きく下がっている。現在の店頭価格は14万2000円だ。ドラム式は毎年恒例の入れ替え時期を迎えており、すでに後継モデル「NA-VX5300」(25万8000円)が店頭に並んでいる。新モデルの販売に伴い、旧モデルは現在の店頭価格が最終売価といえるだろう。
ほかの家電の時期はどうだろうか。冷蔵庫や洗濯機など白物家電は秋が中心だ。ほかに調理家電のレンジは夏に新商品が発売される。パソコンは主に3月ごろに春モデルの投入が各メ-カーから相次ぐため、その直前に旧モデルを売り切ろうと店頭価格は大きく下がる。テレビは春と秋、エアコンは冬と品目ごとに新商品の発売時期が決まっている。この時期を狙えば、旧モデルの値段も最終売価に近づき、お得に買える可能性が高い。
■アウトレット活用も一考
ただ新商品は旧商品に比べて様々な機能を備えている。「どのような機能が加わっているのか、またそういった機能が必要なのか必要でないのかを見極めて購入してほしい」とビックアウトレット池袋東口店の柳沼佑希店長は呼びかける。同社では新モデルが発売された後も一部の商品を専用のアウトレット店舗で販売している。
例えば先ほど例を挙げた東芝の冷蔵庫。発売が終了しているはずの旧モデルが池袋のアウトレット店舗で並んでいた。店頭価格は8万9800円と最終売価の10万円強よりさらに安い。「アウトレット品は店頭で展示していた物などが中心。最終売価とほぼ同じかさらに1~2割安い価格で扱っている」(同)。
アウトレットなどを活用すれば、新モデルが発売された後も旧モデルを引き続きお得に手に入れられる可能性がある。
by日経
■新モデル発売直前が狙い目
「家電の店頭価格には一定の法則がある」と話すのはヨドバシカメラマルチメディアAkiba(東京・千代田)の礒部吉正グループリーダーだ。春や秋など家電の種類ごとに発売時期が毎年決まっており、新商品の発売時が最も高い。月日がたつにつれ値段が徐々に下がり、翌年の新モデルの発売直前が最も安くなる。「どんな種類の家電でも値下がりの傾向はほとんど同じ」(同)と解説する。
例えば冷蔵庫。昨冬に発売された東芝ホームアプライアンスのGR―F43G(426リットル)。日本経済新聞の調べによると、都内の家電量販店では発売当初の店頭価格は21万8000円だった。だが2月中には17万8000円と4万円安くなっている。5月には13万9800円とさらに下がり、9月には10万5000~10万8600円と発売当初のほぼ半値だ。発売当初から徐々に価格が下がるのが分かるだろう。
価格が下がる時期にも特徴はあるのだろうか。店頭での値段はライバル量販店の表示価格を意識しながらじりじり下がる。ただ「なかでも春の引っ越しシーズン、夏のボーナス商戦、6月の婚礼時期、冬のボーナス商戦など、家電の販売が伸びる時期の直前に大きく下がる」(同)という。同時期は来客数が多く、売り上げ増が見込まれる。購入者を取り込もうと店舗同士の値下げ競争が激しくなり、下落幅が大きくなるためだ。
価格が下がった商品は後継モデルにあたる新機種の販売時期が近づくと底値をつける。新商品の発売前に旧商品を売り切ろうとするためだ。先ほど例を上げた冷蔵庫は、10月に入り後継機種(GR-G43G)に入れ替わった。新モデルの店頭価格は20万8000円(10月上旬現在)。発売直前の旧モデルの9月の値段(10万円強)がほぼ底値だったことが分かる。
この法則はほかの家電でも同様だ。例えばパナソニックのドラム式洗濯乾燥機の「NA-VX5200」。昨秋の発売当初は25万8000円だったが、冬のボーナス商戦を終えた今年1月には19万4600円、春の引っ越しシーズンを迎えた4月には15万7800円と、需要期を迎えるごとに大きく下がっている。現在の店頭価格は14万2000円だ。ドラム式は毎年恒例の入れ替え時期を迎えており、すでに後継モデル「NA-VX5300」(25万8000円)が店頭に並んでいる。新モデルの販売に伴い、旧モデルは現在の店頭価格が最終売価といえるだろう。
ほかの家電の時期はどうだろうか。冷蔵庫や洗濯機など白物家電は秋が中心だ。ほかに調理家電のレンジは夏に新商品が発売される。パソコンは主に3月ごろに春モデルの投入が各メ-カーから相次ぐため、その直前に旧モデルを売り切ろうと店頭価格は大きく下がる。テレビは春と秋、エアコンは冬と品目ごとに新商品の発売時期が決まっている。この時期を狙えば、旧モデルの値段も最終売価に近づき、お得に買える可能性が高い。
■アウトレット活用も一考
ただ新商品は旧商品に比べて様々な機能を備えている。「どのような機能が加わっているのか、またそういった機能が必要なのか必要でないのかを見極めて購入してほしい」とビックアウトレット池袋東口店の柳沼佑希店長は呼びかける。同社では新モデルが発売された後も一部の商品を専用のアウトレット店舗で販売している。
例えば先ほど例を挙げた東芝の冷蔵庫。発売が終了しているはずの旧モデルが池袋のアウトレット店舗で並んでいた。店頭価格は8万9800円と最終売価の10万円強よりさらに安い。「アウトレット品は店頭で展示していた物などが中心。最終売価とほぼ同じかさらに1~2割安い価格で扱っている」(同)。
アウトレットなどを活用すれば、新モデルが発売された後も旧モデルを引き続きお得に手に入れられる可能性がある。
by日経
by mimiyori-hansinn
| 2013-10-06 09:40
| 話題・ニュース